アミノ酸は肌の潤いにも欠かせない

私たちの体の表面を覆っている皮膚は、角層と呼ばれます。その厚さはわずか0.01mm。料理を保存するラップほどの、非常に薄いものです。

角層の下には表皮と真皮があり、さらにその下には皮下脂肪があります。表面にある薄い角層の部分は、表皮が押し上げられて出来たもの。表皮は2週間ほどで入れ替わり、角層として2週間ほど存在した後、はがれ落ちます。これが肌の「ターンオーバー」です。

角層は肌の表面で、外からほこりや雑菌などが入るのを防ぎ、うるおいを保ちます。角層の水分の決め手となるのがアミノ酸です。表皮が角質になるとき、表皮の細胞にあるたんぱく質が分解されて供給されます。肌の天然保湿因子であるNMFの約半分は、アミノ酸で構成される成分「ピロリドンカルボン酸」から作られています。

うるおいがある肌では、水分と脂質のバランスが保たれています。うるおいの元であるNMFと脂質の元である細胞間脂質が、規則正しく並んでいる状態は「きれいな肌」と呼ばれる状態です。

一方、肌荒れやニキビが出来るとき、肌の角層はうるおいや油分が不足しています。このとき、肌の内部ではNMFと細胞間脂質のバランスが乱れ、きめが整いません。そのため肌の「バリア機能」が低下し、ニキビや肌荒れを引き起こします。

最近ではアミノ酸を配合し、肌の再生力に期待できる美容化粧品も人気です。けがや、火傷の治療の時に、アミノ酸を配合した軟膏を使ったところ、予後が良好だったという例も報告されています。

コラーゲンもアミノ酸から出来ている

コラーゲンは、体の筋肉や軟骨、筋や肌、内臓など至る所に含まれている成分です。コラーゲンには弾力があり、肌の張りや筋の強度、骨や軟骨の柔軟性や弾力性を支えています。最近では特に美容によいとして、特に知られるようになりました。

実はコラーゲンはアミノ酸で作られています。コラーゲンの成分中、約1/3が「グリシン」です。その他、プロリンやアラニン、グルタミン酸など、さまざまなアミノ酸がコラーゲンを構成しています。

コラーゲンが不足すると、肌のハリやツヤが落ち、乾燥しやすくシワが目立つようになります。コラーゲンは加齢とともに減少していくので、体の中からもしっかりとアミノ酸を補い、いつまでも若々しい肌を保ちたいですね。

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