生命を作るもと「アミノ酸」

アミノ酸とはタンパク質の単位で、「生命を形作るもと」のことです。人間の体の約60%は水分、20%がたんぱく質、残りが糖分や脂肪で出来ていますが、この20%のタンパク質を分解していくと、20種類のアミノ酸になります。皮膚、髪の毛、内蔵、DNA細胞など、アミノ酸は体の至るところに必要不可欠なものです。

私たちは肉や魚、穀類などを食べて生きていますが、これはエネルギーや脂質とともに、他の生き物に含まれているアミノ酸を摂取する行為とも言えます。食事から摂り入れたたんぱく質は、体内で20種類のアミノ酸の、様々な組み合わせに合成・分解されます。このサイクルが体の中では毎日、絶えず行われています。

細胞との関係

動物でも、植物でも、人間でも、生物は親から生まれてきます。生まれてきた子どもは、親の遺伝子から様々なものを受け継ぎ、成長し、また子孫を残して死にます。細胞学的に言えば「生きている」と言うことは、細胞が物質を摂り入れ、化学変化させ、代謝や合成を行い、不要なものを排除する…ということの繰り返しとも言えるわけです。

ここで代謝に重要な役割を果たしているのが「アミノ酸」です。親から子へ、子から孫へ遺伝子の情報である「DNA」を受け渡します。細胞の代謝にも、DNAを受け渡し、新たな生命に伝える働きにも、アミノ酸が必要不可欠だからです。

赤ちゃんは母親の母乳だけで成長しますが、母乳には体に必要なアミノ酸がすべて含まれています。また、たまごも「完全食品」と言われるほど、良質なアミノ酸のバランスが良いことで知られています。このことからも、生命が生まれたときから、アミノ酸を必要としていることがわかります。

大人になっても、筋肉や皮膚、内臓、脳細胞に至るまで、私たちは常にアミノ酸を必要としています。老化現象と呼ばれる足腰の弱りや免疫力の低下は、体内で作られるアミノ酸の量が減り、体の機能が衰えたことによるものです。アミノ酸が摂取できないと、体の細胞は分解や合成を行うことができなくなるからです。

生きるために私たちの細胞が絶えず必要としている「アミノ酸」。アミノ酸が私たちの体の隅々に行き渡ってこそ、健康的な毎日が過ごせるのです。

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